ドルコスト平均法は負けないか(株価下落局面=リーマンショック時)
ブログ引っ越ししました。
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今日から数回に分けて、ドルコスト平均法は本当に負けないかを、株式下落局面、横ばい局面、上昇局面などに分けて検証していこうと思います。
今日は株式下落局面。
最近の株式下落局面ですぐに思いつくのはやはりリーマンショック時です。
今回は仮にリーマンショック直前の2008/8から1年後の2009/8まで、日経平均株価を10,000円/日ずつドルコストで買い続けた場合にどのようになったかを計算してみました。
結果:
・2009/8/10時点の平均購入単価は9,119円。終値は10,524円。
・その時点で売却すると1,405円(10,524円-9,119円)の勝ち。
・営業日=買い付け日数が244日ぐらいとすると、244日×1,405円=342,820円の利益。2,907円、下落率は22%です。これだけ株価は下がっていてもドルコスト平均法で投資しつづけることで利益を出すことができます。
このケースにおけるポイントは、一旦、7,000円ぐらいまで暴落した後、株価が10,524円まで戻っているということです。
下落ケースにおいて大事なことは、戻るまでずーっと買い続ける、ということです。そうすることにより、暴落時に多くの株数を購入できているため、株価がある程度反発すると、スタート時点の株価まで戻らなくても、利益を出すことができます。
留意点:
逆に言うと、下落ケースで負けるパターンというのは、①株価がずーっと下がり続ける、②株価が反発する前に、購入をやめてしまう、というケースです。
①を避けるためには、ある程度、波のある(上がり下がりがあって、一方的には下がらない)ものを対象にドルコスト投資を行うことが大事と思います。例えば、日経平均連動の投資信託で時価総額の大きいものなどはよいですが、個別株式などだと①のリスクがあると思います。
②を避けるためには、無理のない金額で積み立てをする、いついつ使わないといけないお金というもので投資をしない、勝つまで購入を続けるつもりで投資を始める、ということが挙げられます。
後日、別ケースでも検証をしますが、なかなか株価が回復しないで、ずっと負けの状態が長く続くことも十分あります。その際、負けてる状態があるからこそ将来の利益がある、と思えるかどうか、そして購入を継続できるかどうかがドルコスト投資で最終的に負けないためのポイントだと思います。
そのためには、ずーっと買い続けてもいい、と思えるようなものを対象にする、ということもやはり大事なことだと思います。最終的に本当に価値がなくなってしまうようなものを対象に買い続けていると目も当てられないので。
本日はここまでにします。
お読みいただきありがとうございました。